タブレット活用事例

6年 理科 「月と太陽」

 6年生の理科「月と太陽」で、グループに1台ずつのタブレットを利用した実践事例です。

 本時(2時間扱い)の目標は、「月や太陽の表面のようすに関する観察や資料調べを行い、目的に応じて整理したり記録したりする。(技能)」です。
 6年生は15人なので、今回は3人ずつ5グループに分かれ、グループごとに図書資料やインターネットを使った調べ学習を進め、最後に5分ずつの発表をすることにしました。これまでは、インターネットでの調べ学習を行う際、パソコン室に移動する必要がありましたが、タブレットがグループに1台あればパソコン室に行かなくても調べ学習ができます。グループが別行動しなくても、図書室で図書資料を探しながら同時にインターネット検索を進めることも可能です。

 子どもたちにネット検索をさせていると、よくあるのが、理解するのが困難な難しいページを見つけ、何とか読もうとして「先生、これ何て読むんですか?」などと聞いてくることです。頑張って理解しようとしている姿は認めてやりたいのですが、1つ読み方を教えたところで、また別のところですぐに読めなくなるのが関の山・・・。このようなことを少しでも減らすためには、インターネットの入口の「検索サイト」を子ども向けの「Yahoo!きっず」や「きっずgoo」などにしておくことです。本校のタブレットのスタート画面には、「Yahoo!きっず」と「NHK for school」のショートカットを作ってありますので、はじめからNHKの動画を探す児童もいます。
 調べてまとめたことは、グループごとに発表させます。このときもタブレットが大活躍です。ノートにまとめたことをテレビに大きく映すことはもちろんですが、図書資料で見つけた画像をカメラで撮影し、そのまま発表に使うことができます。今回は初めてだったので、子どもたちはA3版くらいの白紙に文字でまとめたり、図やイラストをかいたりしていましたが、A3版くらいの紙だとやはり後ろの席の児童からは見えにくい様子でした。
 今回は、文字でノートにまとめたものをテレビに映していた班が多かったので、課題としては、「自分が話すための原稿と分かりやすく説明するための資料は別」という事を意識させることです。「話す原稿は手書き、見せる資料はタブレット」と役割分担を意識させることで、プレゼンテーション能力も高めていきたいと思います。