タブレット活用事例

4年 体育 「マット運動」

 4年生の体育「マット運動」の実践事例です。児童一人一人が、「前転」や「後転」「開脚前転」などの技のできばえを確認しながら、自分の課題を見つけて練習に取り組めるようにするためにタブレットを利用しました。
 本校のタブレットには「Lag Mirror」というフリーソフトがインストールしてあり、このソフトを利用します。このソフトは、カメラで撮影した映像を数秒後に遅らせて再生させるソフトです。何秒後に再生するかは、ソフト側で設定できるのですが、本校のタブレットでは「3秒後」と設定しても、それよりずっと遅く10秒後くらいに再生がスタートします。おそらくタブレットのスペックの関係と思われますが、授業にはほとんど支障ありません。
 「Lag Mirror」と使った遅延再生は、これまではノートパソコンで行われていましたが、タブレットになり、コードがないのでより気軽に実践できるようになりました。
 児童は自分の演技が終わると、タブレットのところに行き、自分が映るのを待ちます。自分が映ったら、自分の演技のできばえを確認し、また練習に戻ります。タブレットの画面を見ながら、何人かで話合いをすることもあります。課題が見つかれば、次の練習では、その課題を改善できるように練習します。
 「Lag Mirror」は遅延再生を連続して行ってくれますが、録画しているわけではないので、映像データは後に残らず、その場限りになってしまいます。スロー再生もできません。ですから、後で映像を見て、学級全体で振り返ったり、模範的な演技を示したり、評価に利用したりすることはできません。ある程度練習が進み、技能が高まってきたら、録画の機能を利用して映像データを後に残すとよいでしょう。