ブログ

176名が本校を巣立ちました!

 鎌田 實氏の「1%の力」という本があります。

 重病を患いながら、それでもほんの少しの力を誰かのために費やしている人々の生き方を紹介した本です。以下の文言は、この本の帯に書かれているものです。

 

 自分、自分、自分の時代。
 今こそ、誰かのための「1%の力」が必要だ。
 「1%なら」心も体も動き出す。
 「1%ずつ」事態は好転する。
 「1%だけ」視点を変えてみると、見えないものが見えてくる。
 「あと1%」を積み重ねると、「101%」の結果にたどりつく。

 みんなが、「1%」生き方を変えるだけで、個人も社会も幸福になる。

 

 3月10日(金)、卒業証書授与式を挙行しました。

 2年生は式場で、1年生は教室でオンラインで式典に参列しました。国歌、校歌の斉唱や卒業生合唱を行った点は、昨年度までとは異なります。

 

 

 卒業式に臨む子供たちの姿、それを支える教職員の細やかな心配り、そして卒業生の3年間の活躍のシーン…卒業証書を手渡しながら、まさに走馬燈のように去来しました。

 「子供たちの力って本当にすごいな」と実感しています。生徒会活動を中心に、次から次へと「想いをカタチに」してきました。一人一人の子供の力が集約している学校には、大きな力が宿るのだと心から思うことができました。
 

 鎌田氏は、看護師を目指す人たちに深い接し方をしています。


 100点は、僕の想定とは全く違う答案ができた時、出題した僕自身が嬉しくなってしまうような答案を見た時。それは、僕自身が学べるというということを意味しています。

 いつも満点をとってきた子にとって99点はショックです。優等生であるだけでは生きていけないことと、病気を持っている人間を相手にする僕たちは、その人間が実は、複雑怪奇なんだということに気づいてもらいたいのです。優等生の思い込みだけでは、いびつな人間の看護は簡単にはできない。どんな人間も見捨てないことが大事なのです。

 できない子たちに99点を与えた時、これは未来へのステップアップ。夢を与え、背中を押してあげるための99点です。

 優等生につけた99点は、もっと大事なことがあるぞということに気づかせるための1点減点なのです。

 

 感動を生み出すのは、子供たちの姿です。その子供たちを支えるのは、保護者や地域の皆様、教職員です。誰もが、最高の卒業式を演出しようとする気持ちが凝縮されていました。

 本日の卒業証書授与式は「1%の力」を大事に駆使していました。もちろん、子供たちのために…。