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「見方・考え方」を働かせて・・・

 理科の授業が楽しそうだったので、覗いてみました。「今日は、何の実験してるの?」と問いかけると、「エタノールの沸点を調べています。」としっかりとした答えが返ってきました。時間を計るかかり、温度計を読むかかり、プリントに結果を書き込むかかりと協力して実験観察をしていました。

 「温度を測るだけなのに、わざわざ氷で冷やすんだね~」とつぶやくと、「ここで水滴にしてるんですよ~」「エタノールは燃えやすいから、危ないので」と次々に説明してくれました。

 学習指導要領には、「物質を調べるための実験器具の操作や,実験結果の記録の仕方などの技能を身に付けさせることが大切である。」と記されています。本校の子どもたちは、実験を安全に行うための知識と技能をしっかりと身につけていることがうかがえました。

 また、「身の回りの物質について,問題を見いだし見通しをもって観察,実験などを行い,その結果を分析して解釈し,物質の性質や状態変化における規則性を見いだして表現させることが大切である。その際,レポートの作成や発表を適宜行わせることも大切である。」と記されています。

 「何で78.5℃にしたの?」と聞いてみると「ここからほとんど温度が上がらなくなったので」と指をさし教えてくれました。子どもたちは経過時間の書かれた表に温度を記入し、その規則性から沸点を考察していました。実験結果を根拠に考察できることが『理科的な見方・考え方』=『質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科学的な視点で捉え,比較したり,関係付けたりするなどの科学的に探究する方法を用いて考えること』そのものです。保護眼鏡をして目を凝らして測る姿は、まるで研究者になったようでした。

 各グループの結果をGoogleスライドで共有し、さらに一般化していくのでしょう。実験結果は多い方が真実に近くなりますね!

 最後に先生が「ねえ、見て見て見て!ガスバナー外したのにまだブクブクしてるよ」「不思議だね」「面白いね」と目の前で起きている現象に、また新たな疑問や興味を抱いていました。子どもたちのキラキラした目が印象的です!!

 本年度の学校課題サブテーマ「『見方・考え方』を働かせた魅力ある授業実践を通して、自己と社会・世界とをつなぎ、持続可能な学ぶ姿を育てる」にせまる授業が展開されていました。