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教育実習生お疲れさまでした

 10月16日(月)から27日(金)までの2週間、宇都宮大学から教育実習生が子どもたちとともに一生懸命に学んでくれていました。

 国語の授業では、「おくのほそ道」の筆者である松尾芭蕉の心情を丁寧に読み取っていました。平泉の地で涙を流した芭蕉の気持ちを考えさせるために、「涙を流す時ってどんな時?」という発問をし、自分自身と芭蕉とを重ねさせることで、生徒は「物事を自分事として捉えれた時に涙は流れる!」と考えていました。そして芭蕉は、平泉で奥州藤原氏や義経の夢が破れたことと、芭蕉自身の夢である俳諧を芸術的に発展させたいことを重ねて、芭蕉は失望感から涙を流したのだと学びを深めていきました。

 そこに至るまでに、どうしたら生徒がもう一歩学びを深められるかを試行錯誤し、発問の工夫を何度も考え直して授業を作っていきました。また、グループ活動の際にはグループごとに活動の様子を把握し、その状況にあった声の掛け方を工夫することで、生徒自身が考えを深められるように努力している姿がありました。

 家庭科の食物の授業では、ジャムボードを使って「野菜の分類」をさせたり、子どもたちから出てきた料理から「レシピ」を調べさせたり、子どもたちの反応を楽しみながらの授業展開に、考えられた授業構想と教師としての資質を感じさせてもらいました。

 被服の授業では、アイロンがけと衣服の整理の工夫について、子どもたちに考えさせながら進めていました。恐る恐るアイロンをかける子どもたちからは「えっ!シワになっちゃう!」「どっちからかけた方がいいの?」と初体験のリアクションがたくさん見られました。

 2人とも本校の卒業生です。子供たちにとっては一番身近な大人として素敵だなと思う存在であったことと思います。輝光祭も含めて、一緒に作り、笑い、成長できたことが彼女たちにとっても宝になったことでしょう。2週間お疲れ様でした。ありがとうございました。