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研修から実践へ(数学)

 学習指導要領の総則には「『言語能力』『情報活用能力』『問題発見・解決能力』等の学習の基盤となる資質・能力や、現代的な諸課題に対応して求められる資質・能力を教科等横断的な視点に基づき育成されるよう改善している。」と記されています。本校では情報活用能力の育成を念頭に、①課題設定②情報収集③整理・分析④まとめ・表現を4つの横串として授業改善を試みています。

 3年生の関数の単元末では、「いろいろな関数」として、不連続な関数を扱います。携帯の料金プランをもとに、①課題設定(店員さんとしてお客様におすすめを提示する)②情報収集(表やグラフから必要な情報を読み取る)③整理・分析(比較検討する)④まとめ・表現(スライドに協働編集して提案する)時間を設定し、実施しました。

 手書きで折れ線グラフにして比較しやすくしたり、1年生の時に学習した表計算ソフトを活用して棒グラフにしたり、表現の方法はそれぞれに工夫が見られました。

「使用する人数や使う容量によって変わる料金を誰が使うのかという目的をもとに考えることが出来ました。また、他の班を見て、グラフを使用することで料金が同じだったことに気づいたり、普通料金は高くてもプランを追加することで安くなったりと、見方を変えるだけで答えは一つじゃないんだなと思いました。」

「今日自分の班のスライドやほかの班のプレゼンを聞いて、結論は同じことだけど、結論を言うまでの情報や説明の仕方がそれぞれの班で違い、聞いていて納得しやすい内容がたくさんありました。どのように説明をしたらみんなに納得してもらえるのか今日の授業から学んだことを今後に取り入れていきたいです。」

と、難しい課題でしたが、前向きに捉える振り返りが見られました。