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2023年8月の記事一覧

学週間の振り返りが届きました

 壬生町教育委員会・生涯学習課から、学週間の振り返りが届きました。ボランティアの先生から

「自ら進んで学習に来ているので、意識の高さを感じることができました。学習の進め方を悩んでいる生徒に学習方法をアドバイスしたり、生徒と一緒に問題を解いたり。自分にとっても良い刺激になりました。」

「家庭ではあまり勉強に集中できないけど、ここでは集中できるし分からないところを教えてもらえるので嬉しいという言葉に、勉強できる場を提供できたことが最大の成果かもしれないと思いました。」とコメントいただきました。

 子どもたちにとって「できた喜び」「分かった楽しさ」を実感する体験となったことが『幸せ』であると感じました。できるようになったことが増えた自信を、これからの学習・生活に生かしてくれることを願います。

 ご指導いただいたボランティアの先生方、調整いただいた生涯学習課の先生に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 3年生を対象にした放課後学習サポートも引き続きお世話になります。よろしくお願いいたします。

音楽で幸せを届ける吹奏楽部!

 8月11日(金)、吹奏楽部は県総合運動公園本球場にて、下野新聞社杯第54回県学童軟式野球大会の開会式に参加しました。開会式では、マーチング演奏の披露、開会式セレモニーの演奏、選手入場行進時の演奏を行いました。

 吹奏楽部は吹奏楽コンクールやマーチングコンテストに向けて日々練習に励んできました。もちろんコンクールやコンテストは吹奏楽部にとって目指すべき1つの目標であると思います。

 しかし、それ以上に吹奏楽部は音楽でたくさんの人に幸せを届けています。入学式での演奏、運動会での演奏、男子バレーボール部の関東大会へのお見送りでの演奏、それ以外にも運動会の練習後には朝礼台付近でゲリラライブを行ってくれました。たくさんの生徒が集まって楽しい時間を過ごしていました。

 今回の県学童軟式野球大会の開会式に吹奏楽部が華を添えたように、音楽によってその場が華やかになったり、楽しくなったり、たくさんの幸せが生まれます。それこそが音楽の価値なのだと思います。これからも多くの人を幸せにする演奏を期待しています。吹奏楽部の皆さん、開会式への参加お疲れ様でした。

最後まであきらめないバレーに感動!!

 8月8日(火)千葉県のバルドラール浦安アリーナで関東バレーボール大会が行われました。1回戦は茨城の秀峰筑波中との対戦でした。

相手の落ちるサーブに苦戦を強いられた出だし、自分たちのバレーのリズムを少しづつ掴み始め食らいつきましたが、1セット目を奪われました。

 気持ちを整えて次のセットへ。気合を入れてコートに入る選手とともに、1年生の一生懸命なモップ掛けやタオルを丁寧にたたむ姿に、先輩たちへの想いが伝わってきました。光が当たらない仕事がチーム競技の中ではとても大切です。そういう下支えがあるからこそ、コートの中で頑張れるのだと思います。「バレーボールは仲間のために自分が努力するスポーツだ」体育館に貼られた言葉を体現していました。

  

 相手コートをよく見た技ありのプレーや、ナイスサーブで相手を崩し、自分たちらしいバレーボールで2セット目を奪取!勝負の行方は最終セットへ・・・。

 「ピンチを救うのはファインプレーではなく”いつも通り”」その言葉通り、何度打たれても拾い、つないでつないで点数にするシーンがたくさん見られました。惜しくも負けてしまいましたが、仲間を信頼し言葉を掛け合う姿、粘り強く何度でも挑戦する姿、相手を称える涙をこらえた拍手、応援してくださった方々への挨拶、どれをとっても立派でした。胸を打たれる戦いでした。

 関東大会に出場するだけでも貴重な体験です。大舞台で自分自身を見失わずに戦える気構えと最高のパフォーマンスを調整した身体と技術、先輩たちから受け継ぎ次の世代へ。3年生本当にお疲れさまでした。

 遠方まで応援に来てくださった方々に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。これからも、チーム南犬飼、どうぞよろしくお願いいたします。

チーム南犬飼の気持ち

 8月8日(火)、朝9時に関東大会に出場する男子バレーボール部が大会が行われる千葉県に出発しました。

 出発の時間になると、部活動をやっていた生徒たちが集まり、みんなでお見送りをしました。吹奏楽部は楽器を持ってきて、素敵な曲を披露してくれました。みんなで「関東大会出場おめでとう」と「大会頑張ってきてね!」という気持ちをカタチにしました。チーム南犬飼の気持ちを力に変えてくれたら嬉しいです。

 男子バレーボール部頑張れお知らせ

全ては社会と繋がっている

 3年生にとっては部活動最後の大会である総体が県大会まで終わりました。関東大会に出場する男子バレーボール部、卓球男子個人、水泳個人の生徒の皆さんは、栃木県の代表として自分たちの力を十分に発揮できるよう頑張ってください。チーム南犬飼、みんなで応援しています。そして引退を迎えた3年生、本当にお疲れ様でした。

 本校は主体的な生徒会活動を学校運営の核として成長しています。ここ4年間は生徒会スローガンを「心」に決め、心ある生徒を目指して活動しています。それは、自分たちの学校を生徒自身が好きになれるように、地域から愛される学校になるために、そして生徒一人一人が充実した学校生活を送るためには、自分たちの心を大事にし、心ある生徒を目指していかなくてはならないと生徒自身が考えたからです。

 そして、どんなことをしていくことが心の成長になるのかを考え、様々な情報を集めました。集めた情報の中から、「学校行事を自分たちの想いが込められたものにしよう」と生徒の意見を行事計画の中に取り入れることにしました。特に、コロナ禍での学校行事は困難が多くありましたが、生徒自身が打開策を教員とともに考え、実施してきました。今年度の運動会は練習から全ての運営を生徒主体で行い、生徒の想いが込められた行事の象徴となりました。

 また、「学校をもっと過ごしやすいものにしよう」、そして生徒自身の「自分たちで決めたルールをしっかりと守ろう」という想いから、「生活の心得」の改定を進めています。改定初年度は、今まであったルールを一掃し、生徒自身がルールの価値を見つめ直す中で、1つずつ決めていきました。

 総体の大会を見ながら、生徒の言葉が思い出されました。それは、チームの上手くいかないところを、独り言のように言っていた言葉です。大会を見に行くと、その上手くいかないと言っていたところが見事に改善されていました。きっと、自分たちのチームの課題を把握し、上手くいくようにするためにはどうすれば良いか情報を集め、その中から自分たちに必要な練習をし、大会の場に立ったのでしょう。

 これからの社会は「VUCA時代」と言われています。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取ったものです。つまり、今ある価値観やビジネスモデルなどが通用しない時代のことです。そして、このような時代を、社会の大きな変化の中で、たくましく生きるためには、さまざまな人と協働しながら探究心をもち、自律的に、主体的な姿勢で学び続け、変化に対応する力をつけていくことが大切になると考えられます。

 高校では「総合的な探究の時間」が2018年告示の学習指導要領で設けられました。これまでの学校での学びは、知識の量と問題の意図を汲み取り、より早く解答を導き出すことに重点が置かれていました。しかし今、インターネットを利用すれば、瞬時に多くの情報を手にすることができます。そしてその知識量は人間とは比べることができない膨大なものです。これからの学校で重視されるのが、取得した知識を「活用」し、「探究」することです。「探究」は欠かすことのできない学びの姿となります。中学校では総合的な学習の時間がこれまで探究活動の時間となっていましたが、その時間の質の向上と同時に、各教科でも「探究学習」が進められています。

 先に述べた、生徒会活動も、部活動も、まさに探究活動が実践されています。「探究」は、①課題の設定→②情報の収集→③整理・分析→④まとめ・表現のサイクルの繰り返しで学びが深まっていきます。部活動の上手くいかないところが課題の設定であり、どうすれば上手くできるようになるのか情報を集め、自分たちに必要な練習をし、大会で表現したわけです。

 これは社会でも同様のことがなされています。例えば、①「観光収入を拡大するためにはどうすれば良いか」という課題があるとします。②情報の収集では、観光資源や観光客の情報を集めます。③観光資源を年代などのターゲットごとに整理し、分析をもとにどのような広報をすれば良いか考え、企画にしていきます。④実際の企画として実行してきます。そして、企画を実施するなかで改善が必要なところが見つかったり、困難な部分が見つかったりし、新たな課題が見つかることで仕事の質が深まっていきます。①~④のサイクルの繰り返しの中で仕事は回っていくのです。大人が行っている仕事は生徒の皆さんの学び方と同じ、まさに探究活動なのです。もちろん中学校教員も毎日が探究活動の繰り返しです。

 夏休み、興味や関心があること、疑問に思っていることなどについて探究してみると面白いと思います。探究学習は人生を豊かにするものです。なぜなら、自ら学ぶということが楽しくなるからです。そして将来の仕事に直結する学びの姿だからです。

 学校生活の全てが社会と繋がっています。日常にある探究を楽しみながら生活していきましょう!