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リーディングDX

研修から実践へ(技術)

 10月19日(木)技術科「エネルギー変換の技術の原理・法則と仕組み」の単元での研究授業が行われました。隔週2時間しかない限られた時間内で、子どもたちが自らの豊かな発想を大切にしながら、伸び伸びと表現できるようにするには?と授業デザインを考えていました。

  子どもたちは友達と分担しながら、インターネットや教科書などから情報を収集し、それぞれの発電の特徴を捉えて、スプレットシートを埋めていました。どんなメリットがあるのか?どんなデメリットがあるのか?まで箇条書きでどんどん入力していました。

 スプレットシートのマトリックスをもとに、ジャムボードで発電方法の分類を進めます。エネルギー源が自然界であるもの、タービンを回すもの、地球に害がないか?など、それぞれの視点で分類していました。

 「なぜ水力発電の割合を多くしたの?」と聞くと「だって、水は蛇口をひねったら出てくるし、身の回りにあって、いつも動いているから。」と答えてくれました。シャワーを浴びながら発電するという発想をした子もいれば、川にいくつも水車をつけるという発想をした子もいました。きっとこのような柔軟な発想から、次世代の新たな発電方法が生まれてくるのでしょう。「緑豊かな水の国」日本だからこその発電方法が生み出されたら面白いですね。

 2時間頭フル回転の最後の振り返りには、「ミックスエネルギーの割合を自分で考えることで、各発電の特徴に関心をより深めることができました。」と、ねらいの前段部分「知識」についても理解されていることがうかがえました。

 子どもたちはタブレットを覗きながらも、自分の提案をしたり、友達に頼んだり、質問したり、グループ活動が活発に行われていました。本校の学校経営の基本方針には「生徒一人一人の存在を大切にし、それぞれに違いや良さがあることを前提として教育活動を推進する」とあります。授業の中でも、子どもたちそれぞれが、一人一人の考えを大切に進められている姿がそこにはありました。