タブレット活用事例

2016年12月の記事一覧

4年 国語 「調べたことを整理し,発表しよう」

 4年生の国語で、グループに1台のタブレットを利用した実践事例です。
 本時の目標は「相手や目的に応じて、理由や事例などを挙げながら筋道を立て、話し方の工夫を考えて話すことができる。(話・聞(1)イ・ウ,伝国(1)イ(ア))」です。
 前時までに、子どもたちは、調べたことや集めた情報を分類・整理して発表原稿を書き、発表に必要な提示資料を作成してあります。本時は、聞き手を意識した発表の工夫を考え、練習する活動です。練習では二人組になり、タブレットを持った児童が発表している児童の様子を動画で撮影し、後で撮影した動画を見ながら、声の大きさや読む早さ、間の取り方や強弱のつけ方、視線や資料の使い方などについて話合いをします。発表した児童は、自分の様子を客観的に見ながら友達の意見を聞くので、何もないときより素直に友達の意見を聞くことができ、どこをどう直せば良くなるかが明確になり、次の練習への意欲も高まります。

 

便利アイテム

 今日は本校で「ゆうがお塾」が開催され、壬生町の小中学校から多くの先生方が本校に来てくださいました。ICT活用についての研修ということで、タブレットを含め本校のICT環境をフル活用して、ICTの良さを先生方に知っていただく良い機会となりました。

 

 そんな中で紹介させていただいた便利アイテムが、タブレットを固定するスタンドです。アームを机などに固定し、上部にタブレットをはさんで固定します。アームはフレキシブルに動かせますので、タブレットを好みの位置や角度に固定することが可能です。
 これを使うとタブレットを実物投影機やビデオカメラのように使うことができます。例えば、理科の実験の様子を、テレビ画面に大きく映し出しながら、さらに録画することもできます。後で振り返ったり、早送りやスロー再生することもできます。
 また、上で紹介した体育の授業などにも使えます。さらに、雲や太陽の動きなどを時間を縮めて録画するタイムラプス動画なども撮影できます。
 学校に1台あるとたいへん便利なアイテムです。

今後の課題

 これまで、様々な場面でタブレットが効果的に活用できることを紹介してきましたが、課題も少しずつ見えてきました。
  • マイクの性能があまりよくないので、音がクリアに録音できない。
  • テレビとの接続がうまくいかないことがある、一度つながっても切れることがある。
  • シャットダウンせずに保管庫に返却していることがある。
  • Windowsストアのアプリの数が少なく、学校教育に適したアプリがほとんどない。
  • 複数のタブレットの画面を同時にテレビに映せない。
  • プリンターや他の周辺機器と接続して利用したい。
  • セキュリティー面にやや不安がある。
 今後は、これらの課題を解決すべく、さらに研究を進めていこうと思います。