タブレット活用事例

2016年12月の記事一覧

利用状況

 2学期の終わりごろ、担任の先生方にアンケートに答えてもらい、タブレットの活用状況を調査しました。まず、どのような機能を利用したかについては、下のような結果になりました。


 カメラを使った機能が多く使われているようです。難しい知識や技能がなくても簡単に利用できる点が好評のようです。次に教科ごとの利用人数です。


 こちらは「算数」で活用した方が一番多かったです。「ノートに書いた問題の解き方をカメラで撮影し、テレビに映して説明させる」といった使い方が多いようです。意外なのは、これまでICTを活用する場面があまり多くなかった、「体育」や「音楽」「図工」が上位にランクインしていることです。ノートPCだと重たいので体育館や校庭、特別教室に持ち運ぶのをためらってしまいますが、タブレットなら気軽に持って行けるというメリットが生かされている結果ではないでしょうか。体育や音楽の授業では、児童の運動や器楽の技能を動画で撮影し、それを見ながらできばえを客観的に振り返らせ、さらなる向上を目指して取り組ませるといった使い方が可能になりました。

タブレット活用についての情報交換会

 冬休み中の12月26日に、2学期にタブレットをどのように活用したか、研修を行いました。それぞれが、タブレットに残した画像や動画などを見せながら、お互いの活用法を紹介し合いました。1時間程度の研修でしたが、今までICTがあまり活用されてこなかった、図工や家庭、音楽、体育などの技能教科でも活用できることが分かり、たいへん有意義な研修となりました。

 

初歩的な活用事例

 ICT活用の「はじめの一歩」は、とにかく「大きく映す」ことです。例えば、教科書の問題や図などを、これまではスキャナーや実物投影機を利用して大きく映していました。それと同じ使い方がタブレットでも可能です。教科書の問題や図を、タブレットのカメラで撮影して、その画像をテレビ画面に映し出すだけです。例えば、算数の授業の導入で、児童に教科書を見せないで問題を提示したい(解き方は見せたくない)場合には有効です。時間も手間もほとんどかけずに、問題を提示することができます。

2年 国語 「漢字の書き順」

 タブレットが1人1台使える環境での、漢字の学習の実践です。本校では、特別支援学級や2年生(児童8名)では、タブレットを1人1台同時に使える環境にあるので、計算や漢字の習熟などにもタブレットが活用できます。学級ごとに購入している漢字ドリル等の付録に、最近では書き順のアニメーションを表示してくれるソフトがついてくることがあります。たいていは1年間の使用制限付きです。本校で利用しているソフトは、書き順の表示だけでなく、手書きした漢字の書き順や字形、とめやはね等を判定してくれるソフトです。このような手書き文字認識ソフトも、最近では精度が上がってきており、かなり使えるようになってきています。ノートへの漢字練習では、書き順が間違っているのに見過ごしてしまうこともあります。このようなソフトを使えば、子どもたちは自分で書き順や字形の間違いに気づくことができます。
漢字かきマスター.mp4(動画)

 

2年算数 「かけ算」等

 低学年の算数で、整数の四則計算の習熟を図るためには、同じ問題を何度も繰り返し練習することが必要になってきますが、紙と鉛筆だけの学習では、どうしても子どもたちのモチベーションが下がってしまいます。そんな時には、ゲーム的な要素を取り入れると、子どもたちも楽しく練習に取り組めます。本校では、特別支援学級や2年生(児童8名)では、一人1台のタブレットを利用できる環境にあるので、時間のあるときには「勇者計算騎士ナリガイガー」等の計算ゲームを利用して、四則計算の練習に取り組んでいます。
勇者計算騎士ナリガイガー.mp4(動画)