日誌

校長瓦版

ストップ・ザ・止まってくれない栃木県

「止まってくれるのは、佐野日大のバスだけですね」ある朝、スクール・ガードの方がため息交じりに話していることがありました。児童の登校時、信号のない横断歩道で止まってくれる車は1台だけだそうです。JAFの調査で、栃木県はワースト1位。一時停止する車は1パーセントに満たないそうです。


横断歩道で歩行者が待っていたら、止まらないのはマナー違反ではなく法律違反であるとの認識が必要なのでしょうか。道路交通法第38条第六節の二「横断歩行者等の保護のための通行方法」には、
①歩行者の有無を確認できなければ、横断歩道の停止位置で止まれるような速度で進行する。
②横断しようとしている、あるいは横断中の歩行者や自転車がいるときは必ず一時停止をする。
③横断歩道内およびその手前30mは追い越しや追い抜きが禁止。
などが規定され、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、ドライバーは横断歩道の直前でクルマを一時停止させ、通行を妨げないよう義務付けています。横断歩道を渡るのに時間がかかってしまう高齢者や幼い子供も、もちろん例外ではありません。違反者には反則金や違反点数が科せられます。ポイントは
①横断歩道の手前で車両は一時停止して歩行者又は自転車の通行を妨げない。
②横断歩道又は自転車横断帯ありの路面標示により歩行者又は自転車を確認。
③歩行者や自転車の通行を妨げずに交通ルールとマナーを守る。
の3点でしょうか。
「意識が変われば行動が変わる」と、ある心理学者が言っていました。
昨日、栃木警察署で交通課の方が講話の中で「警察官はもう始めています。是非、教員も始めていただきたい。」と話していました。早速実践したいと思っています。
しかし、一時停止をしていたら、生徒が目の前で対向車にはねられてしまった教師の話を聞いたことがあります。私も止まっていたら、後ろの車に猛スピードで追い越されたことがあります。悲しいことですが、子ども達には「横断歩道で車が止まってくれても、周りの安全をよく確かめてから渡りなさい。」と教えなくてはならない現実があります。
法律を守る大切さは分かっていても、いざスピード違反や一時停止違反をしてしまったとき「何で自分ばっかり」「みんなやっている」といった言い訳をしてしまいがちです。法によって守られていることは気づかずに、自分が罰せられると邪魔に思ってしまう…。その言い訳は、校則を破った生徒の常套句であり、クレームを付けてくる大人の常套句です。
大人の悪いところは、子どもはしっかりまねをする、世の常です。小さい頃から、法律を守ることの大切さや、決まりを守ることの大切さを教えていかなければと思います。軽犯罪法や道路交通法を分かりやすく丁寧に教える必要があると感じています。
県警もCMを作って対策に乗り出しています。私たち大人達が本当の意味で道路交通法の意味を理解したときに、横断歩道も初めて安心して渡れるのだと思います。

7月8日は晴れた月曜日でした。

  晴れた月曜日には、こんな風景になります。

  

土日の2日間に収穫できなかったキュウリがこんなにたくさん…。  
 
  

抱えきれないほどのキュウリを持って、1年生は教室へと…。
よく見ると、スイカも大きくなってきています。

  サマースクールの水泳のあとに藤井っ子のお楽しみです!

 
 

さて、階段途中の掲示板は、七夕に願いを込めて短冊が掲示してあります。一人一人の願いが叶うように、思わずほほえんだり、サポートしようと思ったり、一緒に願いが叶うように祈ったり…。
昨日は七夕でしたが今日は何でもない日です。何でもない日ですが、藤井小ではあいさつ週間が始まりました。「目を見てしっかり」や「心を込めて」といったプラカードを持った6年生が、学校の挨拶をリードしてくれています。

  
  

また、藤井っ子タイムでは、いつも6年生が司会進行を務め、給食保健委員会の発表も委員長の6年生がリードしています。最上級生として、グイグイ藤井小学校を引っ張ってくれている6年生に、拍手、拍手と思っているのは、私だけではないと思います。

「衰退感」と「衰退」

文部科学省が、一般的に適正規模といっている小中学校の規模は12学級から18学級です。
昨日、学校保健給食委員会の開催に当たり、東京から講師を招きました。校長室での懇談では、その先生から「卒業した小学校も中学校も廃校になっている」との話がありました。廃校になるのは、田舎の小学校ばかりではなく、都会にも同じことが起きていたことを忘れていました。生活する場、人とのつながり、「コミュニティ」が廃れていくと学校はなくなることを再認識しました。栃木県内では2000年以降100を超える小学校が廃校になりました。本校は複式学級のある4学級の小規模校です。全校児童は38名です。

  
 全校運動(小規模校の特色ある活動)

学校がなくなると地域疲弊のシンボルになる可能性があり、「衰退感」が先行する。実際に生活が不便になっていくのが「衰退」で、なんとなく将来が先細りになる感覚がコミュニティに負の影響を及ぼしていくのが、まさしく「衰退感」である。こんな内容の記事が新聞に載っていたことがあります。全国から小規模校や地域の方が集まったシンポジウムでのことです。
「衰退感」を取り払うものは何か…。子ども達の生き生きとした姿であり、確かな学びを提供する学校であり、それを支える保護者であり、熱を持った大人のいる地域であると、この藤井小学校に来て感じました。
四者一体となった取り組み(私は4WDと言わせていただいています)が、「衰退感」を吹き飛ばす風を起こすと信じています。この藤井小学校を存続させるための、本気の取り組みが始まって数年だと聞いています。146年の伝統を誇るこの藤井小学校ですが、先輩諸氏の築き上げた輝かしい歴史と伝統は、必ずしも明るい未来を保証するものではありません。明るい未来を築くために、小規模校のメリットを最大限に生かすために、知恵と勇気と体を使って取り組んで生きたいと考えています。

道路交通法(運転者の遵守事項)第71条の1

今日も雨、それでも子こども達は元気に登校してきます。今日も全員出席です。昇降口で挨拶をすれば大きな声で「おはようございます」と挨拶が返ってきます。
 
しかし、いつもにこっと笑って挨拶をしてくれる児童が、うつむいたままでした。登校途中に車に水を掛けられ、ズボンがびしょ濡れになっていました。スクール・ガードの方々や職員からも「体育着に着替えようね」と声を掛けられたいましたが、うつむいたまま階段を上がっていきました。私も声は掛けてみたものの、一日のスタートが最悪になってしまった彼に更なる励ましの声をと思い、担任や養護教諭に事情を話しました。かつて「学校の先生に教わんなかった?」と言いながら悪を懲らしめるドラマがありましたが、「雨の日に車を運転するときは歩行者に水を掛けないように注意しなさい」と教える教師はいません。運転免許を取得するときの、教習所の教官の教えを守り、実践している人が多ければ…。

道路交通法
(運転者の遵守事項)
第七十一条  車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
一  ぬかるみ又は水たまりを通行するときは、泥よけ器を付け、又は徐行する等して、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことがないようにすること。

違反すれば、刑事処分として5万円以下の罰金、行政処分としては普通車なら6千円の反則金、民事上は慰謝料の請求もできることになっています。しかし、実際は裁判にはならないし、立証も困難です。
学校で児童に「雨の日は、車と水たまりに気を付けなさい。水を掛けられても大丈夫なように、全身を覆う雨具か着替えを用意しなさい。」と指導しなければならないとしたら、少し悲しいです。
運転マナーではなく、守らなくてはならない法律である、そうした自覚が私も含めたドライバーに必要なのだと思います。大人にされたように、子どもはしますよね、きっと。人に優しい運転を心掛けなければと思います。

1年生の短作文発表

今日は、給食のあとランチルームで1年生代表2名の短作文発表がありました。

  

テーマは「自己紹介」でしたが、二人とも1年生とは思えないほどしっかりとした発表でした。「1年生になって、友達ができて本当に良かった。」「ひとのいやがることは止めましょう。」といった、自分の考えを堂々と、全校児童の前で大きな声で発表しました。
小学校に入ってまだ3か月。いつの間に、こんなに立派に成長したのだろうと感心しました。でも、これも藤井小学校の魅力です。上級生が、今までに何人も発表をしています。上級生は、本当に親切に下級生の面倒を見ています。上級生の「お手本力」が、この藤井小学校の大きな魅力の一つなのです。これからも1年生は、登校班やなかよし班での上級生、特に6年生の姿から多くのことを学んで成長していくと思います。6年生の「お手本力」と1年生の「伸びる力」にワクワクする毎日が、これからも続く藤井小学校です。

学校大好き藤井っ子

以前、学校便りにも書いたのですが
藤井っ子は学校が大好きです。
学校を休みません。今年度がスタートして7月2日現在で56日間授業日がありました。そのうちなんと45日は全員が出席しています。6月の出席率は
 99.6パーセント でした。
学校で、いやなことがあったり授業がつまらなかったり、自分の居場所がなかったりすると、病気ではなくても学校に行きたくなくなると思います。しかし、藤井小学校には楽しいことを企画したり、分かるまで教えてくれる先生や仲間がいたり、一人一人が活躍する場面もたくさんあります。全校児童38名に対して、教職員は13名います。教職員一人当たりの児童数は2.9名です。これに加えて放課後子ども教室や、地域ボランティアの方々が児童に関わってくださいます。多くの大人に見守られて育つ藤井っ子は、とても恵まれていると思います。

  

今年度は、全員出席 150日 以上を目標にしていますが、無理をしないでもクリアできればと思っています。昨年度は、インフルエンザも流行せず、全員出席の日が多かったと聞いています。学校が楽しく、家庭でも「早寝早起き朝ご飯」が徹底され、基本的な生活習慣が身に付いていれば、免疫力も上がって病気に負けない体になってくるのだと感じています。
藤井っ子は、とにかく学校が大好きです。



念願の藤井児童クラブ開設

藤井小学校にとって、藤井地区にとって、念願の藤井児童クラブ(学童)が本日「開所式」を迎える運びとなりました。町当局を始め、関わってくださった全ての方々に厚く御礼申し上げます。

 
    
壬生町小菅町長、田村教育長をはじめとする多数のご来賓の方の参加をいただきました。町長のお話の中に「与えられた幸せではなく、つかみ取った幸せである」とありました。まさに、本校の学童は4年の歳月をかけ、保護者、地域住民と学校が知恵を尽くして勝ち取った成果だと思います。
学校運営協議会の皆さんが中心となって、藤井小学校存続のために、様々なご協力をしてくださいました。藤井小学校は「地域と共にある学校」であり、「地域に支えられた学校」です。本当の意味で「コミュニティ・スクール」だと思います。
児童数増加のための条件は一つ一つ整ってきました。いよいよ、魅力ある学校作り、小さな学校ならではの良さのアピールに努めて参ります。

太平少年自然の家

4・5年生の宿泊学習が6月27日から28日まで、太平少年自然の家で実施されました。台風も接近するとかで、天候が心配されました。しかし、みんなの日頃の行いが良いためか、予定していた活動を全て実施することができました。


活動初日には、硬く不安そうな表情だったこども達も、2日間の活動でたくましくなり、活動をやり遂げた自信に満ちた顔になったようだと、所長さんから言葉を掛けていただきました。


そんな太平少年自然の家での活動が、私は初めてでした。中学校勤務が長かったのと、修学旅行以外の宿泊行事の引率も初めてだったからです。初めての太平少年自然の家で、私にとって、とてもうれしいことがありました。


上履きが、全てきちんとそろっていたのです。かかとを付けて、かかとのラインも全てそろえて置いてありました。学校でできていることが、宿泊先でもできていた。何気ないことのようで、とてもうれしいことでした。こども達には、いつも「良いと分かること、やればできることを実際にする。し続ける。」と伝えています。実はこれには続きがあって、「し続けることをしつけといい、身が美しくなると読んで『躾』と書く。」
とても素敵な言葉だと思っています。きちんとした躾をできる大人でいたいと思っています。藤井小学校の教職員一人一人も、そう思ってくれています。

オオムラサキが飛んだ

今日の2校時、3年生の理科の授業で「オオムラサキが飛びました!」

  
    
オオムラサキの里を作る会の大島会長さんが、出前授業をしてくださいました。素直で好奇心旺盛なこども達は、熱心に説明を聞き積極的に質問をしていました。オオムラサキがネットの中で飛ぶ様子を見ては歓声を上げていました。本校の、小さい学校ならではの「一人一人との濃い関係」がこども達の良さをさらに伸ばしてくれています。
1,2年生は生活科の授業でまち探検に出掛け、汗びっしょりになって帰ってきました。牛の飼育農家、自動車整備関係、農業機械関係のお宅を訪問して勉強してきました。
給食のときには、2年生の短作文発表がありました。そして、明日からは4,5年生が宿泊学習に出掛けます。ランチルームで挨拶があったかと思うと、他学年の児童からも「行ってらっしゃい」との声掛けがありました。写真を撮影したはずなのに、取り込むときにどこかに飛んでしまった(オオムラサキのように…)のが残念です。ごめんなさい。写真があってもなくても、そんな温かい雰囲気の学校で、こども達は毎日生活しています。
ところで、明日から二日間、太平少年自然の家に私も出掛けます。したがって、HPの更新は厳しいかもしれません。お許しください。

「あさどり野菜」と「なかよし給食」

このところの、毎朝の見慣れた風景です。
  
「おはようございます!」のあとは、一目散に教材園で育ち具合をチェック!
このところの雨と、気温の上昇でキュウリもすくすくと育ち、こんな感じです。
   「ぼくの顔より大きなキュウリ!!」
肥えた土といい苗、世話好きな子どもたちと育ちやすい環境。
まるで、温かな地域でのびのび育つ藤井っ子たちのようなキュウリです。
そして、今日の給食は本年度初めてのなかよし給食でした。
学年別ではなく、なかよし班での会食です。
上級生が「量は多くない?全部食べられた?」優しく下級生に声を掛けたり、
「食器は、ぼくが片付けるよ。」とか、「スプーンとフォークは頼むね。」と手際よく
仕事を分担したりしていました。
きっと、代々受け継がれた上級生としての思いやりや責任感だと感じました。
自分たちがしてもらってうれしかったことを、下の子たちにもしてあげる。
当たり前のようで、なかなかできない立派なことだと思います。
  
  
そんな伝統が、脈々と受け継がれている藤井小学校です。

雨の日と月曜日は…。

昔、カーペンターズの歌で「雨の日と月曜日は」というのがありました。確か、雨の日と月曜日は、いつも私をがっかりさせる、といった内容の歌詞だったと記憶しています。今日はそんな、雨の日と月曜日が重なった日なのに、藤井っ子は全員出席で元気に一週間をスタートさせました。土日の二日間があったため朝からキュウリの収穫に忙しかったようです。
今週は、木曜日から一泊二日の予定で太平少年自然の家での宿泊学習があります。4年生と5年生が参加しますが、天候が心配です。雨の中の活動になるかもしれませんが、かえって貴重な経験になるかと思います。なかなかできない経験を自然の中ですることに、意味があると前向きに捉えたいと思います。
さて、朝ホームページを確認したら、

222222アクセスを超えていました。先週告知した特製ステッカーは、若手職員の力を借りて、なんとか完成しました。 



世界に一枚しかないステッカーですので、どうぞ遠慮なさらずに本校までお知らせください。メールでなくても、直接申し出ていただいても結構です!

告知

先月チラシをいただきました。遅くなってしまいましたが、お知らせします。児童には、すでに配布してあります。
週末の日曜日に開催されます。



さらに、


夏休みも楽しみになりますね。

そして、ここでもう一つ告知したいと思います。現在、本校ホームページへのアクセス数は 22万1756 です。ということは、あと456 で 222222 ということになります!現在1日平均が200アクセスくらいなので、週明けには超えそうです。
そこで、この記念すべき222222 アクセス目の方に、本校オリジナル特製ステッカーを差し上げたいと思います。ホームページ画面の左下にあるカウンターが「222222」となった画面を画像で添付して、本校のメールアドレスまで送ってください。もちろん、住所と、お名前をお知らせください。
本校の Eメールアドレスはesfujii01@mibu.ed.jpです。
よろしくお願いします。なお、ステッカーは、まだできていません。 

外国語活動授業研究会がありました

今日は、壬生町教育研究所主催の外国語活動授業研究会がありました。
5校時に3年生の授業を本校職員と町内の11名の先生方。そして、壬生町教育委員会事務局の指導主事、さらに、下都賀教育事務所の指導主事が助言者としていらっしゃいました。
   
    
    

たくさんの参観者がいるにもかかわらず、児童はのびのびと楽しそうに活動していました。担任主導でALTと連携した活発な外国語活動でした。担任がほとんど日本語を使わず、英語で指示をしている。そして、児童も自然と英語で答える授業が普通にできていました。英語になじんでいることが実感できました。
授業の後は活発な研究協議が行われ、その後、指導主事より助言をいただきました。
   
    
    

これからも本日の研修の機会を生かし、小学校ならではの英語の授業を学校全体で推進していきたいと思います。また、担任が児童に何を伝えたいかをしっかりともって授業に臨むためにも、ALTとの打合せ時間を確保していくように工夫していきます。そして、児童に自己肯定感や自己有用感を育てていくために、教師として何を伝えるかを一時間一時間の授業の中で大切にしていきます。
本日は貴重な研修の機会を与えていただき、本当にありがとうございました。

全校警ドロ?!

本校児童は全員で38名。その全校児童で、こんなことができます。

 
 

なんと、全校児童で「警ドロ」を行いました!今日の昼休みは、校庭を楽しそうに走り回る児童の声、笑顔がいっぱいでした。
6年生を中心とする4,5,6年生の企画委員のメンバーが考えた、共遊の時間となりました。
はじめは6年生が追いかけて、下級生は必死に逃げていました。次は、マイチャレンジ(職場体験)できていた壬生中の生徒さんと、職員チームが追いかけましたが、児童達には余裕(笑)が見られました。
なかなか追いつけない、元気いっぱいの藤井っ子の姿を見て、頼もしいやら、悔しいやら…。
このように、全校児童で楽しく遊べてしまうのも「小さいことは、いいことだ」の藤井小学校ならではだと思います。

6月は薔薇

毎月の校長講話は、楽しみでもあり、悩みの種でもあります。
でも、今月はどんな話にしようかと、ネタを考えるのは楽しい時間になっています。
4月は「チューリップ」5月は「あめふり」を歌うことから、個性を大事にしようとか、いじめは止めようといった話をしました。



6月の歌を考えていたら、6月の花は「薔薇」という記事を見付けたので、シューベルトの「野ばら」を歌うことにしました。せっかくなので、ドイツ語で歌って聞かせましたが…。
多少無理を覚悟で、野ばらの作詞をしたゲーテの言葉から話題をさがしました。
「その習慣によって楽しい日には自分の喜びをさらに深め、悲しい日には立ち直ることができる」
この習慣とは良い本を読むことです。小学生のときに、素敵な本との出会いがあればその後の人生がとても豊かになるであろうことを伝えました。雨が多くなるこの季節、藤井小学校の図書室が、児童であふれるといいなぁと思っています。

学校運営協議会

学校運営協議会での、真剣な話し合いの成果が「放課後子ども教室」となり「藤井児童クラブ(学童)」へ結びついたといっても過言では無いと思います。

 
 
学校運営協議会のメンバーの方々は、本当に藤井小学校を愛してくださっている方々です。地元自治会員の方、卒業生で元PTA役員の方、保護者の方などが藤井小学校存続のため、難しい言い方をすれば「持続可能な教育活動、学校経営」のために考え出されたのが、放課後子ども教室であり学童でした。地域の方々の英知を結集して推進された「放課後子ども教室」から「学童」を併設した形に移行していきます。
保護者会の総会も無事開催でき、いよいよ7月1日の開所式への運びとなりました。
関係者の方々のご苦労には、ただただ、感謝の気持ちでいっぱいです。
今後ともよろしくお願いします。

教育の成果

6校時に体育の授業がプールでありました。5,6年生の授業でしたが「さすが」です!

 
 

多くの児童が25メートルを泳ぎ切っています。スイスイとビシビシと、さすが上級生は違うなぁという感じでした。
本来、経験や教育が長ければその効果は上がってくると考えられます。しかし、そこが難しいところ。経験があるはずなのに、長く教育を受けているはずなのにできなくなってくることもあるから不思議です。下級生のときは、あんなに大きな声で歌っていたのに…。下級生のときは、あんなに大きな声で挨拶していたのに…。学校現場ではありがちなことです。成長に伴って気持ちが乗らなくなってくる。真面目に一生懸命やることが気恥ずかしくなってくる…。
しかし、そこをなんとかするのが教師の仕事だと思います。全教職員・全児童担任の心意気で頑張ってみようと思います。
お手本になることは恥ずかしいことじゃない。
当たり前のことを当たり前にやる。
良いと分かること、やればできることを実際にする、し続ける
結局、これしかないと思っています。子どもも大人も、児童も教師もです。

大切な命を守る





今日は久しぶりに青空。気持ちの良いお天気になりました。梅雨の晴れ間は、熱中症警戒日!しかし、今日はさわやかで、過ごしやすい一日となりました。職員室を出たところにある熱中症指数計と熱さ運動指針表に基づいて、今日はニッコリマークとなっています。
雨が続いたため、今年2回目のプールでの授業になりました。3,4,5,6年生合同ですが合わせて24名。教職員は3名付いています。

 
そして、プールサイドには
 

水筒とAEDが置いてあります。プールでの活動前に、以下の点を全教職員で確認しました。



大切な命を守るために、熱中症対策、プールでの事故防止に万全を期しています。
そして、今年最初の避難訓練の際も、防火シャッターの作動確認と避難経路の見直しを図りました。

 

理科室から出火の想定なのに、昇降口からの避難では危険です。さらに、防火シャッターがいざというときに使えなくては意味が無いからです。
避難訓練のときに、子ども達に「学校で一番大切なものは何ですか」と聞きました。いろいろ答えてくれましたが、みんなで確認したのは「学校で一番大切なものは、皆さん一人一人の命です」ということでした。
大切な命を守るため、日常の点検を怠りなく、そして、当たり前のことを当たり前に行っていきたいと思います。

良いと分かることやればできることを実際にする

5月の校長講話の当日は雨でした。童謡の「あめふり」を歌いながら、全校児童に考えてほしいことを伝えました。童謡「あめふり」の少年は、傘がなく、ずぶ濡れの子に自分の傘を貸してあげます。そして、自分は母親の傘に入って帰ります。困っている人がいたら、この少年のように、助けてあげられる人になってほしいという話をしました。
 
そして、いじめの定義や、いじめ防止対策推進法について説明したあと

「いじめは、いじめた方が100パーセント悪い」

ということをみんなで確認しました。

「悪いことをするのと良いことをしないのは同じか違うか」
                                          ということも考えてもらいました。いじめを見ても、何もしないのはいじめているのと同じか、違うか真剣に考えてくれたのではないかと思います。                                
集団生活の中で、からかいやいじめがない集団は理想です。しかし、現実として間違ったことをしてしまうのが、普通の子どもだと思います。その間違ったことをしてしまったときに、私たち大人が、教師が、どう導くかが大切だと思います。良いことと悪いことをしっかり教えて、正しい判断の下、自信をもって行動できる一人一人に育てたいと思っています。
私たちの藤井小学校に、いじめがないわけではありません。地域の方からお叱りの連絡を受けたり、保護者の方に心配を掛けたりすることもあります。
しかし、私たちの藤井小学校には、問題に真正面からぶつかり、誠意をもって素早く対応する教職員がいます。そして、指導に対して素直に反省する児童と信頼してくださる保護者の皆様、さらに、応援してくださる地域の方々がいます。
ここ数年、解決できずに重大事態となってしまったいじめは起きていません。そして、不登校児童もいないのが、私たちの藤井小学校です。

大人も子どもも、児童も教師も

「良いと分かること、やればできることを実際にする。そして、し続ける藤井小学校」

にしていきます。

藤井っ子の給食

給食の時間、ランチルームに全校児童が集合します。学年ごとにテーブルを囲み、担任以外の職員とも一緒に食事をします。給食・保健委員の上級生が献立を紹介したり、進行をしたりします。どの子も、食事のマナーを守って楽しいひとときを過ごします。食事が一段落するとおかわりタイム、元気いっぱいおなかもいっぱいになります。
 
  
給食の時間、月に2~3回短作文の発表があります。この取り組みは、小規模の本校ならではの活動になると思います。火曜日の藤井っ子タイムで書いた作文を、水曜日の給食の時間に発表しています。1学期のテーマは「自己紹介(自分の良いところ)」です。1回で2~3名発表するので、1年間で必ず全員が発表することになります。
     
他の児童の作文を聞くことで、自分の作文と比較し、考えや表現方法の違いを考えさせることができます。また、全校児童の前で発表する機会を作ることで、自信が育つことを期待しています。

『人数が少ないことで、誰にでも機会が与えられる』

これは本校の大きな強みでもあります。一人一人の児童に出番があり、小さな学校は一人一人に大きな自信を育てます。少人数では「競争心」が育たないと危惧する方もいらっしゃると思いますが、本校では一人一人に目を掛け、時間を掛けることができます。そのため、「向上心」と確かな「自信」を育んでいけると自負しています。「確かな自信」は大規模な中学校へ進学しても、「不安に負けない自分」を支えてくれるものになってくれると信じています。